汗対策

脇汗でインナーが臭うのは『素材』のせい?汗臭対策なら○○がオススメ!

結論を先にまとめると・・・

・汗臭対策には綿(コットン)素材がおすすめ

・ポリエステルなど化学繊維は臭いやすい(一般的に)

・原則としてどの素材でも汗をかけば臭う

よく脇汗をかく人にとっては限りなく密な関係と言えるのが『インナーの臭い』ですよね。直接肌に触れるモノだからもう常に汗臭が漂い、出来ることなら一日に3枚・・・いや10枚ぐらい着替えたい!なんて日も。

でも実際にはそんなこと難しく、臭くてもある程度我慢するしかないというのが現状ではないでしょうか。

 

私自身、人の数倍汗かきなのでこれまで多少なりとも悩んできましたが、ある日ふと気付いたことが。「インナーによって臭さが違う!?」そうです、着ているインナーによってどうも臭いレベルが違っているようなのです。

そこで調べてみると色々わかってきたことが・・・・!

 

というわけで今回は、インナーの『素材』によって脇汗臭が異なるのでは?ということを共有してみたいと思います。

「そりゃぁ臭くない方がいいに決まってる!」というのは満場一致のはずですので、インナーの臭いでお困りの方はぜひ参考にしてみてください!

 

脇汗が臭う仕組みを簡単に

出典:https://www.you-up.com/

まずは簡単に脇汗が臭う仕組みを見てみましょう。

汗を分泌する汗腺は2種類あります。

エクリン腺

・ほぼ全身の体表面に分布している汗腺で、ほとんどの汗はこのエクリン腺から出る。暑い時や運動した時などに出るのもこのエクリン腺からで、成分は99%の水と塩分のためサラサラしており無味無臭。ちなみに『唇』にはエクリン腺がない。

アポクリン腺

特に『脇』に多く分布している汗腺で、他に乳輪・陰部・外耳道など特定の箇所にのみ存在する。独立して開口するエクリン腺と異なり、”毛根”に開口部があるのが特徴。成分にはたんぱく質・アンモニア・脂質などが含まれ、皮膚の細菌などに分解されると臭いの原因となる

エクリン腺から出る汗は”無味無臭”のためいくらかいても臭いません

一方、アポクリン腺から出る汗はニオイの原因となる成分を含むため、皮膚の細菌によってイヤな臭いの元となります

なのでいかにアポクリン汗を対策するかがポイントですね。

 

素材の特徴によって臭さが違う?

本当に素材によって汗臭さは違うのでしょうか?一般的なインナーの素材ごとにそれぞれの特長を少し確認してみましょう。

 

・植物繊維

衣類に使われる植物繊維には主に綿・麻などがあります。

特徴は通気性・吸湿性・放湿性の良さや、丈夫なため熱や洗濯に強いこと。一方、シワになりやすく縮みやすいという性質もあります。

綿(コットン)

良いところ通気性・吸湿性・保温性に優れている。伸縮性に富み、ふんわり柔らかな肌触りとサラサラとした着心地が特長。
悪いところ縮みやすい・乾きにくい・シワになりやすい。日光で変色しやすいので消耗が早め。
一般的な用途衣類全般・タオルなど

麻(リネン)

良いところ通気性・吸湿性・放湿性に優れている。丈夫で肌触りも良いのが特長。
悪いところ保湿性が低い。シワになりやすく、摩擦によって毛羽立ちが生じやすい。
一般的な用途衣類(夏物)・ハンカチ・フキンなど

 

・動物繊維

動物繊維は文字通り動物からとれる繊維のことで、代表的なものにはシルク・ウール・カシミアなどがあります。

特徴は弾力性や保温性に優れ、暑さや寒さから体を保護するのに有効なこと。一方、吸水性は低く、採取量が限られるのが難点

絹(シルク)

良いところ保湿性・放湿性・保温性に優れている。肌への刺激が少ないため相性が良い。
悪いところ摩擦に弱く、濡れると縮みやすく色落ちしやすい。
一般的な用途高級衣料・織物など

 

・化学繊維

ポリエステルやナイロン・レーヨンなど、石油などから化学的プロセスによって造られる人造繊維のこと。

特徴は乾きが早く丈夫でシワになりにくく型崩れしにくいこと。一方、吸湿性が低く静電気が起きやすいのと、付いた汚れが落ちにくいなどの性質も

ポリエステル

良いところ速乾性が高くカビや湿気に強い。天然繊維に比べて軽く、シワになりにくいなど耐久性も高い。
悪いところ吸湿性が低い。静電気が起きやすく汚れが落ちにくい。
一般的な用途衣類(フリース・ブラウスなど)

レーヨン

良いところ吸水性・吸湿性があり滑らかな肌触りと光沢が特長。染色性にも優れる。
悪いところ水に弱いため縮みやすく、シワになりやすい。
一般的な用途婦人服や下着・カーテンなど

 

以上それぞれ素材ごとの特徴を簡単に見てみました。

この中で汗臭に関係してくるのはやはり『吸湿性』や『放湿性』ですね。ただ、一概に”吸湿性や放湿性があるから良い”とは言えないようです。一体どういうことでしょうか?それぞれ見ていきましょう。

 

『吸湿性』が良いと臭いやすい?

主にニオイの原因は”雑菌の繁殖”にあるため、吸湿性の良いインナーはニオイ発生の機会が多いと言えますね。

実際、素材にかかわらず吸湿性の良いインナーを着て汗をダラダラかくと汗臭くなることがあります。脇から出るアポクリン汗が雑菌繁殖の原因になるからですね。

なので原則として、”吸湿性が良いと臭いやすい”というのは当然のことと言えるでしょう

 

『放湿性』が良いと臭いにくい?

では『吸湿性』が良く、『放湿性』も良いと汗の臭いは残りにくいのでしょうか?

イメージ的には吸った汗がすぐ乾けば雑菌が繁殖する時間がなく臭わない!と思いますよね、けど一概にそうは言えないようです。

 

速乾性のある『ポリエステル』ですが、基本的に吸湿性が低いためあまり肌着には向いていません。しかし『吸湿性』を高めた”機能性ポリエステル製品”というものが登場し、高機能インナーとして人気となりましたね。

そんな吸湿性と速乾性(放湿性)を手に入れた機能性ポリエステル製品ですが、実際は繊維が汗を吸っているわけではありません。”毛細管現象”という現象を利用して繊維の隙間に汗を吸収させているだけなんですね。

この繊維の隙間に汗の汚れが残りやすく、これが雑菌繁殖の元となって臭いの原因になるようです。

 

 

以上のことから、吸湿性と放湿性が良くても素材によっては臭うということがわかりますね。

汚れの残りやすさによっても汗臭さが違うので、「インナーの素材は汗臭に影響する」と言えます。いかに”雑菌の繁殖を抑えられるか”がポイントになるので、素材の特徴を見て選ぶのが大切ですね。


では汗臭対策にはどの素材が良いの?

では汗の臭いを抑えるにはどの素材のインナーが良いのでしょうか?

厳密には”使う場面によって違う”というのが正しい答えなのでしょうが、それでは結論になっていないので素材の特徴から考えてみましょう。

素材汗臭対策吸湿性放湿性
綿(コットン) △
麻(リネン)
絹(シルク)
ポリエステル
レーヨン

素材の特徴から見ると上記のようになりますね。

ただし実際は・・・・

『麻(リネン)』はアルカリに弱いため肌着として着用した場合十分に洗濯で皮脂汚れを落とすことができません。なので肌着として直接着るのではなく、綿(コットン)のインナーを着た上に麻の衣類を着用するといった使い方が望ましいですね。

『絹(シルク)』黄ばみやすいのが特徴で、汗じみがついたら取るのは一苦労です。また『保温性』が高いため意外と臭いやすいという傾向も。

これらの特徴などから、現実的な汗臭対策に向いている素材は『綿(コットン)』だと言えるのではないでしょうか!\(^o^)/

コットンは乾きにくさがあるものの洗濯すれば汚れが落ちやすく、臭いも取れやすいのが特長です。丈夫で肌触りも良いため、汗臭対策にはおすすめのインナーですね。

ただその乾きにくさから、大量に汗をかく場面では”体の冷え”に繋がることもあるので注意が必要です。

 

日々、高機能なインナーが登場していますよね。化学繊維で臭い残りの少ない製品が出てきてもおかしくなさそうです。いや既にあるのかもしれませんが、今回は一般的な素材の特徴から結論を出しました。なのでこれに当てはまらないこともある為、あくまで参考としてくださいね。

 

素材に関係なく汗臭対策できるアイテムも

ここまで「素材によって汗臭が~」と話してきましたが、そもそも素材に関係なくこれさえスプレーしとけば『消臭衣料』になる!というアイテムがあるのをご存知でしょうか?

あらかじめ衣類にスプレーすることで『消臭イオン交換体』を付着させ、洗濯するまで消臭効果を継続させるという画期的なアイテムです。

そのため吸湿性を兼ね備えた『機能性インナー』などにスプレーしておけば、一日快適サラサラでしかも臭い残りが少ないという”最強インナー”を生み出すことも・・・!

 

毎日洗えないスーツやコートなど特別な衣類にも使用できるので、臭いの付着を防ぎたい方にはオススメですよ。

 

脇汗でインナーが臭うのは素材のせい?まとめ

今回はインナーの汗臭について紹介しました。

結果、やはり素材によって臭いの付き方に違いがあるため、場面によって着用する素材を選ぶ必要がありそうです。

素材の特徴から見れば『綿(コットン)』が汗臭対策にはオススメですので、お気に入りの1着を用意しておくと良いでしょう。

ぜひ汗臭対策をして、あらゆる場面で少しでも”臭くない自分”でいられるよう配慮したいですね。

以上、インナーの汗臭についてでした!

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